管理栄養士の就活「病院・クリニック」新卒では難しい?有利にするには?

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管理栄養士の就活「病院・クリニック」新卒では難しい?有利にするには?

管理栄養士の就職先として人気があるのが「病院・クリニック」

栄養学のスペシャリストとして専門性を活かせるため、管理栄養士の花形の職場と言われています。

それゆえに就職が難しいという側面も・・・

今回の記事では、病院・クリニックの就活事情をお伝えして行きたいと思います。

また、医療分野での新しい活躍場所についてもお伝えしますので、どうしても医療分野で働きたいけど、なかなか病院・クリニックに就職できないという人も、この記事を読んでいただくと参考になると思います。

それでは、いきましょう!

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病院・クリニックでの管理栄養士の仕事内容

病院・クリニックで働く管理栄養士の役割は、栄養の面から患者さんの回復を助けることです。

患者さんの状態に合わせた食事を提供したり、栄養指導を行ったりします。

最近はNST(栄養サポートチーム)などのチーム医療が活発になってきており、管理栄養士は栄養の専門家として、治療に貢献することが期待されています。

まず、病院とクリニックの違いを見ていきましょう。

病院とは、複数の診療科と20以上の病床を持つ医療機関です。

そしてクリニックには、病床数が1~19の医療機関と無床の医療機関があります。

参考文献:ドクターズファイル「病院とクリニックの特徴、違いを知って使い分けよう」https://doctorsfile.jp/special/015/ (参照日2020.5.17)

入院患者さんがいる医療機関では、病院食の献立作成、入院患者さんへの栄養指導が主な業務です。

給食提供がある施設では、直営なのか委託なのかによっても、業務内容が変わります。

直営の場合は、調理や食材管理など現場作業も管理栄養士が行うことがあります。

おそらく、新卒だと高い確率で調理現場に入れられると思います。

委託会社と契約している場合は、調理作業を委託会社が行うので、施設側の管理栄養士は給食管理の事務作業と入院患者さんへの栄養指導に注力することができます。

入院患者さんがいない医療機関の場合、外来患者さんへの栄養指導が主な業務になります。

施設によって、業務内容が異なるので調べて、以下のようなことを自分で考えて、理想の条件を洗い出しておくとよいと思います。

  • 病院かクリニックか
  • 直営か委託か
  • 調理現場に入りたいのか栄養指導を中心にしたいのか
  • シフト制なのか定時制なのか

もちろん、理想がすべて叶う職場に出会えるのはまれですが、理想を考えた上で、どこまで妥協するかを考えることで、納得のいく就活になると思っています。

病院・クリニックの就活事情

病院・クリニックでは、管理栄養士が1施設1~3人と少人数のケースが多く、求人募集があるのは、その人たちが求職・退職するタイミングのため、募集自体が少ないです。

一方、病院・クリニックに就職したい人は多く、転職活動を行っている人もいます。

病院・クリニックでは高度な知識と即戦力が求められため、どうしても経験者に負けてしまうことが多く、新卒では就職が難しいと言われています。

ですが、あきらめる必要はありません!

わたしの同級生でも新卒で病院に就職した人はいるので、しっかりと準備して就活に臨めば希望はあると思います。

また、現在働いている人の求職・退職するタイミングで募集がかかるということで、決まった就活期間がなく、募集が1年にわたって、まんべんなく行われているということも特徴です。

ずっと就活を続けていて、大学4年生の3月でやっと病院の内定がもらえたという友達もいましたので、長期戦になることを覚悟したほうが良いかもしれません。

病院・クリニックの求人情報の探し方

病院・クリニックの求人情報の探し方

病院・クリニックでの就職を希望するにあたって、最初にぶつかる壁が「求人がない・・」ことだと思います。

それでは、求人はどのように見つけたら良いのでしょうか。

病院・クリニックの求人情報は少ないので、いろいろなところから地道に収集するしかありません。

具体的には、以下のものを常にチェックするとよいでしょう。

  • 大学への呼びかけ
  • ハローワーク
  • Indeed.com
  • 各病院のHP

大学に直接募集の案内が来る場合は、新卒を採用しても良いと思っているということなので、積極的に応募すると良いと思います。

また、大学の臨床系を教えている先生に、病院に就職したいことを伝えておくと、病院を紹介してくれるケースもあります。

ハローワークはインターネットで求人情報を調べることはできるのですが、応募はネットでできないので、求人があれば最寄りのハローワークに行くことになります。

Indeed.comは、いろいろな求人サイトから情報が集まっていますので、情報量は多いです。

しかし、情報が古い場合もあるので、Indeed.comで見つけた後、詳しく調べる必要があります。

病院によっては応募者の殺到を防ぐために、病院のHPでのみ情報を出している場合もあります。

「地域名 病院」で調べるとその地域の病院が検索結果に出てくるので、一つ一つHPにアクセスし、採用情報のページを確認する方法もあります。

この方法は時間がかかるので、できる範囲で行うと良いと思います。

病院・クリニックへの就職を有利にするには?

募集が少ないのに、そこに対する応募が多いため、病院・クリニックへの就職は倍率が高いとお伝えしました。

でも、どうしても病院・クリニックに就職したい!

という人もいると思います。

わたしなりに、病院・クリニックへの就職を有利にするためのポイントを考えました。

学力を証明できるようにしておく

新卒で就活する場合、管理栄養士の国家試験は取得見込みで行うことになります。

しかし、病院・クリニック側としては、管理栄養士として募集をしているので、管理栄養士の免許がないと困るわけです。

そこで、本当に免許が取得できるのかを証明できるようにしておくと、相手も安心することができます。

具体的にはGPAを高くしておく、管理栄養士国家試験の模試で合格圏内の点数をとっておくなどがあります。

コミュニケーション能力を高めておく

病院・クリニックでは患者さんとお話をしたり、他職種の人と連携を行ったりする必要があります。

患者さんから生活習慣について正直に言ってもらったり、他職種の人の協力をもらったりることは、コミュニケーション能力が低いと難しいと思います。

大学の中でも、いろいろな人と話したり、サークルやボランティア活動に参加したり経験を積む機会はありますし、アルバイトをするのも良いです。

管理栄養士養成校だと忙しくてサークルやアルバイトができないと感じる人もいるかもしれませんが、長期休みなどだけでも経験してみると、良いと思います。

傾聴を心がけたり、相手にモチベーションをもってもらうためにどういう伝え方をすればいいか考えたり、日常生活でも練習はできます。

医療分野での新しい活躍場所

ここまで病院・クリニックの就活についてお話ししました。

病院・クリニックで働く管理栄養士は花形だと言われていますが、最近は医療分野で新しい活躍場所が出てきています。

それが歯科医院の管理栄養士と治験コーディネーターです。

食べるためには、歯が健康でないといけませんし、口内環境と生活習慣病の関連が研究で報告されている中、管理栄養士の歯科分野での活躍が期待されているのです。

わたしは就活の時、歯科医院への就職も候補に挙がっていて、見学に行ったことがあります。

歯科医院では、食育や栄養指導のほかに、受付や歯科助手の業務を行うことが多いようです。

まだまだこれからの分野なので、募集を行っているケースは少ないですが、自分で仕事をつくっていきたい、歯科の観点から予防にかかわりたいという方にはおすすめの仕事だと思います。

治験コーディネーターは、管理栄養士以外の一般の人でもなることができますが、医療系の知識がある人は優遇される傾向にあります。

治験とは、製薬会社が新しい薬を開発するステップの最終段階に行う臨床試験のことです。

この治験の調整役が治験コーディネーターであり、英語ではClinical Research Coordinator(CRC)とよばれます。

わたしは治験コーディネーターという職業を知らなかったのですが、先輩から紹介されて、意外と管理栄養士で治験コーディネーターになっている人が多いことを知りました。

そこから興味を持って、エントリーシートを提出したり、面接を受けたりして、内定までもらっています。

最終的には内定辞退をしましたが、医療分野で世の中の役に立ちたいという人は就職先の候補に入れていいのではないかと思うので紹介します。

治験コーディネーターは製薬会社、医療機関、被験者の間をとりもつ役割であるため、高度なコミュニケーション能力が求められます。

治験は、新しい薬の開発の最終段階の臨床試験のため、これに合格すると世の中に薬が発売されるようになります。

薬の開発には10年~20年ほどかかるといわれていますので、関わった薬が世に出されると感慨深い気持ちになるそうです。

また、治験を行ったことで被験者の方の症状が良くなったり、他の患者さんの病気が良くなったりした話を聞くとやりがいになるそうです。

治験コーディネーターは被験者さんとの距離は近いですが、薬に関する話が主なので、絶対に栄養指導がしたい人には、治験コーディネーターはおすすめできません。

しかし、臨床の知識をたくわえる、医療機関で働くという意味では、病気・クリニックの管理栄養士になる前のトレーニングとしても良いのではないかと思います。

まとめ

今回の記事では、病院・クリニックでの管理栄養士の仕事、就活事情、新卒で病院・クリニックに就職するポイントなどをお伝えしました。

管理栄養士にとっての花形の職場である病院・クリニック

狭き門ではありますが、新卒でも準備次第で就職できる可能性はあります。

また、仮に新卒で病院・クリニックに就職できなくても、給食委託会社で調理現場を体感したり、介護施設で栄養管理を経験したりなどのステップを踏んで、病院・クリニックへの転職を目指すという方法もあります。

患者さんのために、栄養のスペシャリストとして治療に貢献する管理栄養士はこれからも必要とされていくと思いますので、ぜひ頑張ってほしいです!

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